098.こんな「仕事術」があるんですね【1人乗り三輪?来年は来場者も試乗?】

アイシン精機(愛知県刈谷市)は、同県蒲郡市の複合リゾート施設「ラグーナテンボス」で、開発中の一人乗り小型モビリティー(移動手段)「ILY-Ai(アイリーエーアイ)」の走行機能や耐久性を検証する実証実験を始めた。二〇二〇年の実用化を目指す。

 アイリーエーアイは電動三輪の乗り物で、座席に座って手元のハンドルで運転する以外に、形を変えることで立ち乗りや荷物の運搬用にもなる。センサーを内蔵し、人の飛び出しや障害物を検知して自動で止まる機能もある。

 十一月中旬から、アイシンの開発者がラグーナテンボス内を毎日三十キロほど走らせて、耐久性や走行性を評価している。来年一月下旬からは一般来場者にも乗ってもらい、将来の事業化に向けた調査を実施する。三月には、アイリーエーアイ六台で一般向けガイドツアーも開く。

 現在の法規制では原則として公道での走行はできない。アイシンは当面、イベント施設内での利用拡大を模索しつつ、将来的な規制緩和を見据えて市販に向けて開発を進める。

アールエイチ産業医事務所