自動車部品大手のデンソー(愛知県刈谷市)は二〇一八年四月、連結子会社のアスモ(静岡県湖西市)を吸収合併し、両社のモーター事業を統合する。車の電動化や自動運転技術の開発競争が激化する中、いずれの技術でも鍵を握るモーター事業をデンソーに集約して製品開発を強化する。四日、両社が事業統合に基本合意したと発表した。
アスモの主力は小型モーターで、自動車のワイパーやパワーウインドーなどに使われている。一方、デンソーはハイブリッド車(HV)の駆動用の大型モーターを手掛けており、事業の統合によって効率よく競争力を高めることにした。
デンソー広報部によると、アスモ従業員の約五千二百人がデンソーの「モーター事業部」へ転籍し、雇用を引き継ぐ。アスモの連結子会社(十九社)はデンソーの子会社となる。
アスモは一九七九年の設立で、一七年三月期の連結売上高は四千六十九億円。デンソーとデンソーの北米子会社がアスモ株の92・38%を持っており、約八十人が保有する残り7・62%はデンソーの発行済み株式と交換する方針。
アールエイチ産業医事務所
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