全国の高校生が起業アイデアを競う大会「高校生ビジネスプラン・グランプリ」への参加校が年々増え、東海三県でも拡大している。二〇一七年度の第五回は二十七校で、初回の十四校からほぼ二倍に。過去には最優秀に輝いた高校もあり、一八年度に予定される次回以降も広がりそうだ。
若い起業家を育てたり、将来の進路選択に役立てたりしてもらおうと日本政策金融公庫(日本公庫)が一三年度から開催。全国の参加校は初回が百五十一校で、第五回には三百八十五校に増加。東海三県でも右肩上がりだ。
実際の融資現場で事業計画を審査する公庫の担当者が、出前授業をし、プランの立て方を指南。生徒が個人かグループでエントリーし▽何を▽誰に▽どうやって▽どのくらい販売するか-などの観点から利益を生むプランを練り上げる。
特産品や観光資源を生かして地域の活性化を図ったり、空き家の再利用などの課題を解決するアイデアだったり、内容は多様。第二回大会で愛知県立五条高(あま市)のグループは、ICカードを用い、コンビニなどの店頭に設置する専用端末から手軽に寄付できる仕組みを提案し、最優秀のグランプリを獲得した。
参加校からは「ビジネスの現場で求められる企画立案の流れを体験できる」「地域の資源や課題に目を向けるきっかけになる」と好評。第五回大会に初参加した同県立旭丘高(名古屋市)の担当教諭は「大勢の前で何度もプレゼンの練習をするなど社会に出てからも役立つ経験ができた」と話す。
第五回は岐阜県立岐阜農林高(北方町)がベスト20の「セミファイナリスト」、旭丘高など六校が「ベスト100」にそれぞれ入賞。二十日午後一時半から、入賞した各校生徒がそれぞれのプランを発表するイベントが、名古屋市中区の県図書館で開催される。見学自由。
アールエイチ産業医事務所
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