近畿日本鉄道は11日、大阪と名古屋を結ぶ特急路線で、2020年3月に新型車両=外観イメージ=を導入すると発表した。赤色の外観と流線形の前面デザインが特徴で、ゆったりした座席配置で居住性を高め、国内外の旅客の観光やビジネス利用を見込む。
名阪間の特急路線での新型車両は、03年に「アーバンライナー・ネクスト」を導入して以来となる。約184億円を投じて72両を製造し、6両か8両編成で大阪難波-近鉄名古屋間を約2時間で走行する。
先頭車両は「ハイグレード車両」として全席3列配置を採用。座席の前後間隔を広げ、電動のリクライニングを設けるほか、大型の窓ガラスで眺望にも配慮する。訪日客の増加を踏まえ、全車両で大型の荷物置き場や、無線LANによる無料のインターネット接続サービスも整備する。
導入後は順次車両の切り替えを進めるが、既存車両も残す。新型の料金体系や名称などは今後検討する。大阪市内で記者会見した近鉄の和田林道宜(みちよし)社長は「列車内でくつろげる心地よさをアピールしていきたい」と話した。
アールエイチ産業医事務所
0コメント