094.こんな「仕事術」があるんですね【日本再浮上へ未来図を?】

中部地方の経済団体トップが、発表した年頭所感を通じ、二〇一八年の取り組みや決意を表した。

 中部経済連合会の豊田鐵郎会長は、少子高齢化や人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)の発達など社会変化に触れ、「欧米から引き離され、アジア諸国にのみ込まれようとしている」と懸念。「日本経済の再浮上には行政、産業界、教育界、市民が未来図を描くことが欠かせない」と訴えた。

 重点的に進めるテーマに、「中部圏創生の羅針盤となるビジョンづくり」、「イノベーションの促進」、「人材の育成」を挙げ、「スピード感を持って活動に取り組みたい」とした。

 名古屋商工会議所の山本亜土会頭は中部の経済を「比較的堅調」と評価する一方で、電気自動車(EV)や自動運転など自動車産業が変革期を迎えていることに「百年に一度と言われる大変化を念頭に挑戦を加速していかなければならない」と危機感をにじませた。

 またリニア中央新幹線の開業を踏まえ、「今後十年の間にナゴヤにしかない個性・魅力を創らなければならない。中小企業支援、次世代産業の振興、都市力の増進を三本柱に全力で取り組む」と意欲を見せた。

アールエイチ産業医事務所